再生布はおそらく裁縫職人が初めてがっつり縫う装備の布になるんじゃないでしょうか。
多くの方が、依頼や皮のてぶくろ、たまに一発仕上げなんかしてコツコツレベルを上げ、
35~40ほどになれば原始獣や拳聖、あるは無法といった結晶装備を縫うことになります。


この3つすべてが「再生布」です。
というわけで前半は再生布をざっくり説明していきつつ、後半は細かな攻め方についても触れていきましょう。

※あくまで私の考えです。断定的に記事は書いていきますが確実な正解というわけではないのであしからず。



【再生布の特徴】

再生布は「黄色に収まっているマスを除くすべてのマスから、一番縫いの割合が進んでいるマスの数値が4ターン置きに12~16ランダムに戻る」という特徴を持っています。文字にするとさっぱり分からん。

すごく簡単に言えば、一番多く縫っているところが12~16再生するってだけです。
再生ターンはちょっと覚えにくいけど、
1、2、3、4回目縫ったら戻る。1、2、3、4回目縫ったら戻る。というリズムで覚えましょう。


ちょっとだけ注意しなければならないのは、実数ではなく割合で再生マスは決まります。
具体例で説明しましょう。

基準値が100と90のマスがあるとします。
基準値100のマスが50削れていて。基準値90のマスが40削れているとします。

どちらも実数では残り50ですね。ですが割合で換算します。
基準値100のマスは50削れているので、50%削れていることになります。
基準値 90のマスは40削れているので、44%削れていることになります。


つまり、同じ残り50でも、基準値100のマスの方が割合で言うと多く削れているので、この場合は基準値100のマスが再生します。


では基準値90のマスが基準値80だったとしましょう。
基準値 80のマスは40削れているので、50%削れていることになります。

実数では50残りと40残りなのですが、割合ではどちらも50%なのでこの場合はどちらかがランダムに選ばれて再生をします。


再生マスを判断するのはなかなか難しいです。ですが、とっても再生を分かりやすく方法が一つあります。

「ー5以上の赤色部分があれば間違いなくそこが再生する。」

当たり前ですがとても重要なことです。再生布の最大のメリットはここにあります。


【再生ターンの活用】

再生ターンを最大限に活用できれば、再生布も簡単に攻略できます。

一番の分かりやすい活用方法が『いやな数値をわざと赤色にして、再生ターンで戻す。』という方法です。ではここでも具体例を上げます。

順調に縫いを進めていたけど、誤差2の部分が出てしまいました。通常ならもうこの部分は触らず諦めるところです。

しかし、この誤差2の部分を意図的に普通で縫います。
数値はもちろんオーバーして -10 ~ -16 という数値になります。これで再生ターンを迎えると、12~16戻ってきて上手くいけば誤差0や±1にすることができます。とっても便利です。
しかし、もちろんまた誤差2で帰ってくる場合もあります。こればかりはどうしようもないです。


誤差2から誤差0を生み出すこともそうですが、再生マスをコントロール出来ることも大事です。

結晶装備などは特に、まだまだレベルが低いので集中力が足りなくなりがちです。
そんな中で白色のマスが再生してしまうと、また削るのに集中力が必要になってジリ貧になってしまいます。
そんな中で赤色のマスを意図的に作れば、結果として集中力の節約にもつながります。


もちろんむやみやたらに赤マスを作ればよいというわけでもないです。再生ターンでは12~16しか戻らないので、最大でもー16の赤色までにするのが良いです。
ー17の場所に12の再生を引いてしまうと、まだー5で赤色に残ってしまいます。

このー12~-16の範囲を虹布とひかくして「再生レンジ」と呼ぶ人もいます。

再生レンジが分かると、どの数値にどの縫いパワーで縫ってしまっても良いのかが分かってきます。
具体的な数字を列挙しましょう。

残り2と3・・・普通で縫ってもよい。
誤差2の場所なら-10~-16 誤差3の場所ならー9~-15

残り10~12・・強いで縫ってもよい
残り10の場所なら・・ー8~-17
残り11の場所なら・・-7~-16
残り12の場所なら・・-6~-15


残り10で最大値を引いた時だけー17が嫌ですが、10は弱いで縫うのも嫌な数値なので強いで縫うメリットは十分高いです。


残り20~22・・最強で縫ってもよい

残り20の場所なら・・+2~-16
残り21の場所なら・・+3~-15
残り22の場所なら・・+4~-14

意図的に赤にするというよりも、道中の最強での大滝のぼりや水平を可能にするという意味合いが強いです。
具体例を一つ

36 20 36 と数値が残っている個所があるとします。縫いパワーは最強です。
通常の布だと20が邪魔で最強の水平縫いはできません。

しかし、再生ぬのだと、20を縫っても再生ターンで戻ってくるので思い切って水平縫いが可能です。
36も同時に削れて集中力も節約できます。一石二鳥ですね。

もちろん同じような状況が強いや普通でもたまに訪れます。そんな時も再生レンジを上手に活用して積極的に赤を作りながら効率の良いとくぎを使っていきましょう。


小技として、誤差ー2の場所を弱いで縫って赤にして再生させるという技もあります。
しかし、この場合誤差0にはならず再生すれば誤差 +8~+1の範囲で帰ってきます。
誤差0になることもなく、大きく戻るともう1手必要で、+3~4になるとかげん縫いで集中力10使うということも念頭に置いておきましょう。


【各部位ごとの考え方】
同じ再生布といえど縫う部位によってもかなり考え方が変わってきます。
最後に各部位ごとで私なりの戦略について雑多にですが書いていきます。


・頭
4マスで誤差2以内にしなければなりません。4マスなので全体の基準値が高めに設定されており、序盤の再生ターンはどうしても白のマスが再生することになってきます。
それを回避する方法として結晶装備では上の1マス出っ張っている部分をまずは3倍縫いなどで一気に削り赤にして、下を最強の水平縫いなどで効率よく削っていく戦略があります。

とにかく職人レベルがまだ低い間は白色のマスを2~3回戻してしまうことでかなり集中力が足りなくなってきます。
最低でも2回目の再生・8ターン目までには赤色のマスを準備して白を戻さないように手順を考えていきましょう。

下に3マスならんでいる列に水平縫いを何回打てるかもポイントになってきます。
とにかく効率よく縫いを進めていって、最後の弱いで精神統一を重ね、微調整に何手かけられるかが勝負の分かれ目となります。



誤差0を積極的に狙わなければならないので、必然的にブレの少ない弱いかげん縫いや弱い糸ほぐしなどで最終調整をすることが多くなります。
逆に言えば、誤差+4、-3、-4、の数値が残りそうな縫い方は積極的にやっていきましょう。

例えば、14~15といった数値も序盤から普通で縫ってみてよいです。仮に高めの1718を引いても糸ほぐしで戻ってこれます。
誤差2を引いても再生布の強みで赤にして戻すこともできます。

頭は見る場所も少なく再生させたい場所もはっきりしてくるので割とおすすめの部位です。



・体上
わたしは再生布の体上が、全部の裁縫商材で一番苦手です。なのであまり上手に解説できないですごめんなさい。

9マスで誤差8までOKです。誤差範囲が大きいからと言ってなんとなく縫っていると痛い目にあいます。

基本的にはマスが多い分全体の基準値は低めに設定されているので、うまくいけば最初の再生ターンから赤マスを作り再生コントロールができるようになります。

体上の失敗するパターンはとにかく
「誤差4、3、-3、-4」ができすぎて、最後の調整の集中力がなくなって寄せきれない。

というところです。基本的には9マスもあって全部を均等に寄せなければならないのに、たった1マスのかげん縫いに集中力10や糸ほぐしに集中力16も取られてしまうと、とてもじゃないけど集中が足りません。

特にまだレベルの低いうちは誤差4,3ができるほど大成功が遠のくといっても過言ではありません。

対策としては誤差-4やー3ができてもむやみに糸ほぐししないことです。
場合によっては-4、-3を弱いで縫って赤にし、再生させるという手段も取れます。もしかしたら周りの数値がきれいにはまって、-3とー4を触らなくても☆3が取れるかもしれません。
ここが体上の他部位の考え方で大きく違うところですね。


また、再生ターンの活用で最後に書いた最強や強いでの再生レンジ入れも頻繁に使います。
幸い誤差範囲が広いことで☆2が1~2個できていてもなんとか☆3になることもあります。
2を見たらすぐ再生にもっていくのではなく、強いや最強を効率よく大滝・水平縫いできるようにも心がけましょう。


・体下とうで
どちらも6マス誤差4以内です。特徴が似ているのでまとめて解説します。

6マス誤差4なので少なくとも2マスは誤差0に入れないといけません。
ここが重要です。

つまり、マスが多いので体上のように集中効率よく縫うことも考えなければならないし、頭のように誤差0を作りに行く強気の攻めた縫い方のバランスが大事です。

もう少しかみ砕いて言うと、前半は多少粗削りでも誤差+1いないを狙いつつ体上のように大胆に。
後半はしっかり数値と確率を把握しながら誤差0を目指す頭のように縫うのが大切です。
これを意識するだけで大成功率は変わらってくるはずです。
※つまり、体下がやりたいからってここで見ているそこのあなたは少し上にスクロールして頭と体上の部分から見直してきてくださいということです。笑


体下と腕で特に意識しなければいけないことは誤差2をとにかく避けていくことです。
誤差2ができた瞬間に、5マスで誤差2以内という鬼畜ゲームに進化します。頭や足より難しい。

しかしどうしても誤差2は避けられず出る時があります。そんな時は弱いの2倍縫いや縫うを使って強制的に赤にしてでも戻すことがしばしばあります。

考えることは多いですが慣れたら割と簡単です。おそらく一番再生布の練習になるんじゃないかなと思います。


・あし

頭と同じ4マス誤差2以内ですが、似て非なるものです。
水平縫いが使えないので基本的には2マスづつしか進めて行けません。
頭のように上だけ一気に削って赤にして、他の部位を埋めていくという方法も取れません。

こうなるととにかく集中節約で攻めるしかないです。精神統一の回数も最小限にしてブレを無くし、たすきや逆たすきで片側をとにかく削る。
そちらを再生コントロールにあてたりしながら反対側を同じくたすき逆たすきで削っていく。
集中力はそれなりに余るのであとは弱いや再生でなんとか誤差2に収める

という作戦ですね。

慣れた思い切って最強の3倍縫いとかしまくってもいいです。
ですが最強の3倍縫いは最小71最大108と非常にブレが大きいです。数値が安定しないので対応力も必要です。




かなり長くなってごめんなさい。ほんとは画像なども載せれたらいいんでしょうが今はなかなか時間がなくて。
時間が取れたら画像など作成して加筆修正しますね。

これを見て少しでも再生布に対する苦手意識が減ると嬉しいです。